ごあいさつ
人の手から手へと伝え育む。
助産師の本間理恵です。
栃木県茂木町の里山に助産院(分娩は取り扱いません)を開設いたしました。
人の生命の誕生に立ち会わせていただくのが助産師であり、お産を取り扱う印象が強いですが、助産師は、妊娠から出産、育児に至るまでの母子や家族、さらに女性の生涯を通じての健康をサポートする職業です。
2025年より、出張で産後ケアや産前産後家事支援などをおこなっています。
2026年春から施設でのケア提供をはじめます。

メッセージ
当院の敷地周囲には森が広がり、山の木々にはムササビや野うさぎなどの動物、サシバやコゲラなどの野鳥、オオムラサキやタマムシなどの昆虫など、
多様な生物が生息します。
庭にはビワや柚子、柿などの果樹、代表自らが手掛ける畑、子どもたちが安心して遊べる大きすぎない広場もあります。
このように、人と自然が共生した豊かで理想的な環境は、地域の暮らしと文化によって育まれてきました。
心身を癒し、暮らしを伝え、子どもが育ち、共に学ぶ場として、2026年春から「こどもとくらし研究室」の施設での受け入れを開始します。
優れた知識・技術・経験を持つさまざまな人々の手でつくられたこの場所で、
土地の歴史と文化を未来へ繋ぎ、育まれた知恵を生かしながら、産前産後の母子とその家族、療養を必要とする人たちが安心して過ごせる空間を
提供します。
地域の保健医療機関とも連携しながら、助産師・看護師がケアにあたります。
自然環境と人の健康は切っても切り離せない関係にある
病院退職後から、食事療法・手当法などについて学び、プライベートでは、「農的くらし」をベースに家族や仲間と米や野菜を栽培してきました。
さらに、台所・畑・庭にある様々な素材から、土地の麹菌や酵母などを育て、暮らしに役立てています。
これらを通じて学んだことは「自然環境と人の健康は切っても切り離せない関係にある」ということでした。
身体全体の自然治癒力を高め、日常の健康のメンテナンス、大病に至る前の体質改善は、日々のくらしの中で培われます。
さらに、年齢や体質、食習慣や嗜好、信条、その時の心身の状況、何を心地よいと感じるか、などは、人によって違いますので、
その人自身が持つ体質全般を総合的な視点で観察し、土地の気候風土や食文化を活かしていきたいと考えています。
産後は母子にとって最も大切なスタートの時期
赤ちゃんは、出生からたった1年で3倍もの体重に成長を遂げます。
この期間は、大人と比較できないほどのスピードで、周囲の環境とくらしの中で五感を使ってさまざまなことを吸収します。
産後のお母さんの心身を整えることはとても重要で、今のような医療が整っていない時代から「産後の過ごし方はその後の女性の生涯に影響する」
ともいわれてきました。
医学が進歩し、自然環境や考えが多様化しても、人間の身体の仕組は大きく変化していません。
産後の「わたし」を労わることは、赤ちゃんを育む土台をつくります。その土台があるからこそ母子ともに健やかに過ごすことができるのです。
環境の変化と共に続いていく「からすやま子育ちの会」
ここ10年余り、こどもを取り巻く環境を振り返ると、コロナウイルス、さまざまな災害、保育料無償化などの動きがありました。
それらにより得たものもありますが、あらゆる面での分断化も加速しました。
私の主宰するサークル「からすやま子育ちの会」は、2013年から活動を続けていますが、対面での交流を大切にしてきました。
「知恵の伝承・情報交換・共に育ち合う場」として、こどもを中心に多世代で交流し、
「健やかな暮らし」「子育て」のヒントになるような場を提供しています。
こどもとくらし研究室への想い
当助産院は、「人間形成の土台づくりに貢献していく」という理念のもと、「周囲の環境と文化を活かし、日々研究と実践を重ねていく」
という想いをこめて「こどもとくらし研究室」と名づけました。
あたためてきた想いと、積み重ねてきた経験をかたちにして、縁ある方々の手から手へ、お届けしたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
所属:日本助産師会
栃木県助産師会
那須友の会
代表者経歴
北海道出身。北海道の大学病院・地方病院勤務の後、助産院や学校・周産期救急での相談業務などに従事。
結婚を機に栃木県に移住。
子育てをメインに、フリーで看護師・助産師業務しながら、育児サークル「からすやま子育ちの会」を主宰(2026年で13年目)。
助産師ってどんな仕事するの?
助産師の紹介動画(日本看護協会)